ドイツ

【要約・書評レビュー】ドイツの女性はヒールを履かない 無理しない、ストレスから自由になる生き方|サンドラ・ヘフェリン☆4

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本書の筆者はドイツのミュンヘン出身。

生まれてから23歳までドイツで過ごし、今は日本在住25年の父親がドイツ人、母親が日本人のハーフ、サンドラ・ヘフェリン氏による本です。

 

日独ハーフのサンドラ・ヘフェリン氏から見ると、日本では女性が仕事でも家庭でもありとあらゆる面で「がんばりすぎている」そうです。

個人的には私も同意見で、特に主婦子持ちで共働きの女性なんかは日本の常識的な生活をしていたら、毎日満足に眠ることも出来ずに日々大変だろうなと思いますね…。

 

最も寝ていないのは日本人の女性だと言うニュース経済協力開発機構(OECD)の2021年の調査では「33カ国中、最も寝ていないのは日本の女性」らしいです。

国の2021年の社会生活基本調査では、6歳未満の子がいる共働き夫婦の家事関連時間を見ると、妻は6時間33分、夫は1時間55分と約5時間も差があります。

共働きの夫婦の場合でも、多くの場合女性が家事に時間を割くことになるので、睡眠時間が短くなるのだと考えられます。

 

本書では、どうやったら頑張りすぎずにに生きられるのか。

日本とドイツ両方同じくらい住んでいる筆者が日本とドイツを対比しながら、無理しない、ストレスから自由になる生き方を教えてくれます。

 

とはいえドイツと日本は文化が違いますので、自分に必要なものや自分の癒しになるものだけを取り入れればいいと思います。

サンドラ・ヘフェリン氏の性格なのか、変に気張った感じでもなくふんわりとした優しい文章なので読みやすかったです。

ドイツ人はスッピンがスタンダード

ドイツにも化粧をする女性はいるのですか、仕事でもプライベートでも「すっぴん」の女性に会うことの方が多いです。「すっぴん」がスタンダードであるせいか、「今日はすっぴんなんです」と自己申告してくる女性もいません。「お化粧をするのは遊びに行く時だけで、仕事の時はずっとすっぴん」の女性もいます。「化粧が社会人の女性としてのマナー」とされている日本で、「いつもすっぴん」と言うのは賛否両論あるでしょうが、私はドイツで育ったせいか、「生まれ持った顔をそのまま見せるのが相手に失礼」だと言う感覚にはやっぱりついていけないと思ってしまいます。

化粧をしたい時にするのはいいけど、正直なんでもない日のお化粧はめんどくさくないですか?

「化粧が社会人の女性としてのマナー」とかやめて欲しい…

今はフリーランスなので毎日のお化粧はしてないですけど、会社員時代は毎日ばっちりメイクは当たり前でした。

マナーの為だけのメイクに使った時間を考えると、すっぴんがスタンダードのドイツが羨ましい…。

散歩大好きなドイツ人は歩きやすさで靴を選ぶ

お散歩好きなドイツ人ですから、やっぱり「靴」にはこだわります。単刀直入に言うとドイツ人は「歩きやすい」靴を大事にします。

ドイツ人に言わせると、ちょっと早足で歩いたり、ちょっと走ったら、転んでしまいそうな靴、体勢を崩してよろけてしまいそうな靴は「靴ではない」。よってヒールを履く女性は日本ほど見かけません。パンツスタイルにペタンコの革靴を履く女性をよく見かけます。

ドイツ人の靴選びは基本的に見た目より機能性が重視されるようです。

日本人は靴は見た目で選ぶ人が多いのか、明らかに足に合ってない靴を履いてる人を割と見かけます。

足に合わない靴を履き続けると健康に良くないのはもちろんのこと疲れにも直結するので、ドイツ人を見習って見た目に惑わされずに歩きやすさ重視で靴を選んだ方がいいでしょうね。

睡眠グッズにお金をかけないドイツ人

ドイツ人が「良い睡眠」のために必要だとしているもの。それもまた「新鮮な空気」なのでした(笑)。

寝室を窓全開にして新鮮な空気を取り入れ、新鮮な空気を吸いながら横になれば、質の良い睡眠が期待できるというわけです。

〜中略〜

ドイツの場合はもっと原始的というか、人の作った人工的なものに頼るというよりは、昔からの方法でうまくやろう! というスタンスの人が多いです。

睡眠グッズや物に頼らずに、新鮮な空気に頼ろうというスタンス良いなと思いました^^

グッズを買ったりしなければお財布にも優しいですし、物が増えないですからね。

ドイツでは子育ての面でも「睡眠」が重要視されている

ドイツでは子育ての面でも「睡眠」が重要視されています。子供の「食」よりも「睡眠」が重要視されているといってもいいぐらいです。

〜中略〜

ドイツでは小学生は8時に寝るのが「常識」なのです。「寝る子は育つ」といいますが、なるほど、確かにドイツにはよく育っている人が多いかもしれません。

「食」よりも「睡眠」が重要視されるとは日本とは違いますね。

(日本はどちらかといえば食事の方が重視されてると思う)

8時に寝るのは早すぎる気がしないでもないですが、大きく育って欲しいなら早く寝かせたほうがいいのかもですね。

ドイツの身だしなみ

「歯並びが良いこと」「アイロンがけされた服」そして「磨かれた靴」です。身だしなみは男も女も同じなのです。

日本では最近は歯を気にする人が増えたように思いますが、ドイツのみならず欧米では昔から歯に関しては意識が高いみたいですね。

ドイツのみならず欧米では身だしなみはメイクとかよりも、本質的なことを気にするイメージがあります。

日本人は結婚にこだわりすぎ?

日本ではヨーロッパ(主に北ヨーロッパ)と比べると「結婚」にこだわるなぁ……と思います。

自分に合った生き方……それを考えた上での選択なのであれば、結婚があっても、なくてもどちらでもよいのではないでしょうか。

私も結婚はどちらでもいい派ですが、確かに日本人は結婚にこだわってる人はめちゃくちゃ多いですよね。

本当に結婚がしたいなら否定しないですけど、周りがしてるから…とか自分の考えがない人が多いような気がします。

 

「そろそろ孫の顔が見たい」……このような親がドイツでは少ないのも、プレッシャーが少ない理由かもしれません。ドイツの親世代は、自分たちの趣味や恋愛を楽しんでいるので「自分の子供が子供を産むか」にはあまり興味がありません。

このくらいのスタンス方が子供も楽だし、そんなこと気にせず自分たちの趣味や恋愛を楽しんでいるなんて素敵だなぁと思いました^^

 

結婚をしたら、結婚生活をおくるのは自分。そして当たり前ですが、子供を産んだら、子育てをするのも自分。なので「結婚をするかしないか」「子供を産むか産まないか」については、最後まで自分の意思を優先し、親や親族の言うことを聞き逃しておいた方がよいかもしれません。

ストレスから解放されて自由に生きるには、自分を縛りそうな数々の呪縛に対してきっぱり「ノー」を心の中に持つことが大事。そんなことが癒しある生活の第一歩です。

結婚や子供について言ってくる人がその後の責任を取ってくれるわけではないので、聞き流しつつ自分の意思を優先しないとですね^^

 

ドイツ人は「何歳だから」という考え方とは無縁

「35歳になったら、二人ぐらい子供がいるのが当然」と思いながら今まで生活してきたならば、35歳になって子供がいなければ、悩む場合もあるでしょう。ドイツ人の場合は、「何歳で〇〇」と言う考え方をあまりしないので、よほど子供好きの人でなければ、 35歳で子供がいなくても、日本のように深刻に悩む事はないわけです(もちろん人によりますし個人差があります)。

そのような流れから、「○歳になったら、孫がいるはず」と言う考え方もドイツにはあまりないため、子供に「早く子供を」と迫る親はあまりいません。

日本には確かに「何歳で〇〇」みたいな横並び的な考えありますよね。

私も周りと比べたりみんなと同じことしようという考えはあまりないので、違和感感じてました。

ドイツの場合は、小学校に6歳で入学する子もいれば、親や先生が「この子はまだまだ遊び足りていない」と判断すれば7歳で小学校に入ると思います。

ドイツの学校では「落第」もあるので卒業時の生徒の年齢もバラバラみたいです。

みんな同じという環境じゃないから、横並び的な考えや「何歳で〇〇」という考えにならないのかもですね。

 

「○歳なのに独身」「○歳なのに子供がいない」というふうに自分で自分を苦しめているのだとしたら、そんな必要は全くないわけです。悩みの発端となりやすい「何歳のときにはこうであるべき」という呪縛からいったん離れてみませんか。

 

機械と他人に頼って、時間をかけない

頑張りすぎると、気が付いたら疲労が蓄積されていた、なんてことになりかねません。早い段階で【諦める】(=外注する)ことも時には必要。ストレスは女性の敵です。

家事や家の中のことに関しては、ドイツでは「忙しくても、やればできる」というような体育会系的な発想や精神論よりも「機械と他人に頼る」という合理的なやり方が主流です。

機械に頼るのはまだしも、家事を外注するという発想自体持ってない人が多いと思いますね。

疲れている時は人に頼るのも時にはいいかもしれません。

ちなみにドイツ人でも家によく知らない人を入れるのは日本人ほどまではないにしても抵抗ある人が多いみたいなので、知り合いや友達の外注さんを紹介してもらうそうです。

ドイツ人は予定を詰め込まない

一般的にドイツ人は何週間も先まで友達との約束や遊びの予定を入れることをあまり好みません。週末などが近づいた段階で友達と連絡を取る人が多い気がします。先々まで遊びの予定を入れたからないのは「休み位自由でいたい、ゆっくりしたい」と考えるからです。「予定をガチガチ入れるのは、なんだかかっこ悪い」と言う感覚がドイツにはあるのです。

ドイツでは昔も今も「日曜日は店が閉まっている」ぐらいですから、みんな「まる1日、何もせずにとにかく休む」ことに慣れています。日本にいるとなかなか難しいかもしれませんが、仕事と遊びの詰め込みすぎで疲弊してしまわないように定期的に立ち止まってみてはいかがでしょうか。

日本では予定はぎっしり詰まっている方が充実しているという風潮が、いまだにあるように思います。

休みの日でさえいつも予定だらけという方は、たまには何もしない日をつくって身体を休めてみるのもいいと思います^^

努力よりも「生まれ持った才能」が重視されるドイツ

ドイツの場合は努力よりも「生まれ持った才能」が重視される傾向があります。例えば数学が苦手な子供がいたとして、日本であれば「これから頑張れば苦手を克服できるはず」と考えることもできるわけです。でもドイツの場合は、極論を言うと、「数学に向いていないのかもしれない。職人コースに進んだ方が良いのでは」と言うような考え方がされがちです。日本の方が「苦手でも上を目指して努力をする「音が市民権を得ているというわけです。

私は子供の頃ドイツ人と日本人の両方に囲まれて育ちましたが、確かに日本人の大人は「人間は『やるか、やらないか』で差が出るだけ。だから努力が大事」というようなことを言う人が多かったです。逆にドイツでは、自分の苦手な分野に関しては早々と諦める人が多かった印象です。

ドイツは10歳で向いている進路を決めるようです。

才能を重視するか、努力を重視するか

どっちがいいかは分からないですけど、苦手な事を努力で無理矢理克服しようとするよりも才能があることを努力した方が未来は明るい気がします。

まとめ

あれもこれもしなくちゃ、で日々慌ただしく時間も金銭的にも余裕がなくなっている人には、本書のドイツ人の考え方は参考になるかと思います。

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