書評

【要約・書評レビュー】共産党宣言(まんがで読破)|マルクス、エンゲルス ☆2

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Kindle Unlimitedで無料で読めたので、マンガなら負担なくサクッと読めると思い面白半分で読んでみることにしました。(活字で読むほど共産主義に興味がない笑)

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本書は1848年にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって著された、世界的に有名な本がマンガ化されています。

 

過酷な労働に苦しむ労働者が主人公で物語がすすみます。

労働者の目線で読みすすめると、さも資本主義が悪で共産主義が正義に見え、資本家が極端に悪く描かれ過ぎだと感じました。

資本家はお金を稼ぐために事業をやっているわけで、労働者への賃金以外にも業務に必要な投資資金や資本家の生活費だって必要なわけなので…個人的には自分で儲かる事業ができない労働者への搾取自体は必要だと思う。

 

でもまぁ当時の状況下では当時の労働者が置かれた環境は、現代に比べ相当劣悪だっただろうし(このマンガほど過激かは分からないけど)搾取の構造が単純だっただろうから、当時このような宣言が受け入れらるのも当然なのかもしれない。

 

しかし、この思想の結果である共産主義という教えは、スターリンや毛沢東やポル・ポトという残酷極まりないトンデモ独裁者たちを生んでしまった。

おまけにその後のソ連の崩壊や共産中国などの現状にも全く触れておらず、その後の現実世界の記載がありません。

歴史を知ってる人からしたら共産主義を信じるなんてどうかしてると思うでしょうが、歴史を知らない人がいきなり読んだら危険だなと思いました。

 

人間を美化しすぎ理想化しすぎたところにマルクスの思想の誤りがあったと思います。

搾取がなくなれば労働者はすすんで働き生産は無限に増加して豊かさが実現するなんて、人間に汚い部分があることを知らないのかと。

人間は極めて利己的であり、働いても働かなくても変わらないのなら働かないしサボるものですからね…。

 

とはいえ、共産主義は「労働者の人権を守る」という現代でも大切な思想ではあるので、常に現在の資本主義を見直し、共産主義を見つめ直し、現代に合う社会システムを考えていく事が大事だと思いました。

極端な思想は良くない結果につながることが多いので、バランス取っていきたいものですね。

 

マンガで短くてまとまっているので、共産党宣言一度は読んでみたいって方にはおすすめです。

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