書評

【書評・要約】日本はもはや『後進国』|加谷珪一 新たな視野を広げられる一冊 ☆2

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  • 世界から見た日本の問題点を知りたい
  • 日本を少しでも良い方向に変えたい

本書はそんな人におすすめです。

とうとうあの中国にもGDPを抜かれ早10年。

年々世界を見ても日本の衰えをヒシヒシ感じていた時、”日本はもはや後進国”というタイトルがまさに感じてた事だったので思わず本書を手にしました。

少しでも日本が良くなっていって欲しい…となんとなく思っていましたが、どうしたら良いのかよく分からずという感じだったんですよね。

 

とにもかくにも、まずは日本の問題点をしっかりと知っておくことは大事だと思い一読しました。

全体的に日本の問題点がこれでもかという位にデータからいろいろな仮説を導き出されており、正直耳が痛かったです…。

ですが知らなかったことも多く、世界に対しての視野を広げられたと思います。

 

著者の加谷珪一さんを知らない人は多いと思うので、まずは加谷珪一さんの経歴などを簡単にご紹介します(私も知りませんでした)

 

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『日本はもはや後進国』の著者 加谷珪一さんとは

【主な著書】

貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか、お金持ちの教科書 ほか多数

【主な経歴】

経済評論家
仙台市生まれ。1993 年東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP 社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。現在は、ニューズウィークや現代ビジネスなど数多くの媒体で連載を持つほか、テレビやラジオなどでコメンテーターを務める。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
お金持ちの実像を解き明かした書籍『お金持ちの教科書』はベストセラーとなり、「教科書」と名の付く書籍ブームの火付け役となったほか、法科大学院の入試問題に採用されるなど反響を呼んだ。

Amazonより引用

 

『日本はもはや後進国』の内容紹介

数々ある日本の問題点の中でも、個人的にドキッとさせられたのは全4章中の中の第1章目です。

日本の生産性は実は万年ビリ

日本が貧しくなっている最大の原因は、日本の生産性が他国と比較して低い水準のまま、伸び悩んでいるからです。

日本はもはや『後進国』より引用

日本が貧しくなっている最大の原因は、日本の生産性が低いというのは納得できる方も多いのではないでしょうか。

 

日本生産性本部がまとめた2017年における日本の労働生産性(時間当たり)は47.5ドルで、主要国家では最下位でした。

日本はもはや『後進国』より引用

1位の米国は72ドル、2位のドイツは69.8ドルなので、日本の生産性は両国と比べるとわずか3分の2とのこと。

 

ここで重要なのは、日本の生産性は最近低下したわけではなく、昔からずっと低いままだったという事実です。

日本はもはや『後進国』より引用

日本の労働生産性が先進国中最下位なのは1970年代からずっと変わっておらず、日本の生産性がよくなったことは一度もないというのが現実です。

日本はもはや『後進国』より引用

薄々感じてましたが、やっぱりそうだよね…って感じですね。

昔は深夜まで働くとか、割と聞く話でした。

 

私も会社員時代は、しなくても良いムダなことが多いとなぁと日々モヤモヤしてたものです。

しなくても良い残業したり。

日本では長時間残業をしている人は、がんばっていると評価されがちですが、米国ではダラダラ残業しているようではむしろクビになってしまいます。

日本はもはや『後進国』より引用

ただでさえ会社員は時間の余裕がないのにいくら残業代は支給されるとはいえ、さらにムダなことに時間を取られるのが嫌で会社を辞めたというのもあったりします。

 

日本人が感じている貧しさは、すべてここから来ています。

日本はもはや『後進国』より引用

業務にムダが多く、生産性が低い

日本はもはや『後進国』より引用

もちろん企業にもよりますけど、ムダが多く生産性が低いのは日本人の悪いところなので本当どうにかしていかないとですよね。

基本変化が嫌いなせいか、前からやってるという理由だけで非合理な習慣をやり続けたり。

 

日本では、なぜその作業があるのか分からなくても、昔からやっているという理由だけで継続するケースがありますが、米国ではそうしたことはほぼ皆無

日本はもはや『後進国』より引用

例えば、コンビニの24時間営業とかもそうですよね。

もちろん利用する側にとっては便利なのでありがたいです。

ですがコンビニは国営じゃなくて商売でやってると考えたら、基本24時間開けておくのは大した利益にならない時間帯は閉めた方が合理的です。

 

特にドイツ・フランスでは24時間営業なんてお店はほぼなく、日曜日にはお店自体が開いてないようです。

もちろん利用する側にとっては不便ですけど、まぁ開いてないなら開いてないでどうにかなりますからね。

 

日本定番のご挨拶テロも、海外では迷惑している企業も多いそうです汗

  • 大した要件もないのにむやみに訪問して打ち合わせをする
  • メールで済むような単純な要件なのに何度も電話をかける
  • 開催する意味が分からない会議など日本企業はムダのオンパレード

 

ITビジネスが活発な国では『日本人の訪問お断り』という企業もあるようです笑

恥ずかしいものですね^^;

 

これからの日本復活の為にはどうしたら良いのか?

日本はすでに先進国ではないという自覚が必要だと筆者は言います。

正しい処方箋を得るためには、現状を正しく認識しなければなりません。現実から目をそらしたり、間違った理解をしていては、正しい結論が得られないのは当然のことです。

豊かな社会の実現を目指すためには、日本の本当の立ち位置について、もう一度、見つめ直す必要があるでしょう。本書を執筆した最大の狙いもそこにあります。

日本はもはや『後進国』より引用

日本では、新しい技術やそれを使った新しいサービスに対して感情的に反発する傾向が顕著となっており、これが新産業の成長を妨げています。

成長できている国は、原則自由で何かあった時に規制するスタンスですが、日本の場合には原則禁止なので、新しい産業が育ちません。

日本はもはや『後進国』より引用

新しい技術やサービスに対して感情的に反発する傾向が顕著というのは、まさにその通りだと思います。

単純作業はAIがする事になるという話を父(単純肉体労働者)に話した時に『そんなわけない!』と怒り気味で反発されたのを思い出しました笑

 

2010年台は日本はスマホでも世界から遅れをとり、ドローンも規制が掛かったのでますます世界から遅れを取ることになります。

人命に関わることに関して慎重なのは日本の良いところではありますが、世界から見て良い環境である日本なのに、遅れを取ってしまうのはなんだか歯がゆいですね。

 

こうした制約が取り払われるだけでも、企業活動は活発になり、魅力的なサービスが次々と登場してくるはずです。

日本はもはや『後進国』より引用

まぁ制約は国が決めることで基本的に個人がどうこうできる訳ではないので、個人でできることといえば、新しい技術やサービスに注目することと、生産性の向上ですね。

 

日本はもはや後進国』の感想まとめ

1章から最終章の4章までデータを用いてこれでもかという位に日本の問題点の指摘があり、正直そういう本だと分かっていても気持ち的に読むのがしんどくなりました笑

ただ筆者の言う通り、正しい処方箋を得るためには現状を正しく認識しなければなりません。

私自身知らないことも多く、新たな視野を広げられたと思います。

  • 世界から見た日本の問題点を知りたい
  • 日本を少しでも良い方向に変えたい

本書はそんな人におすすめです。

正しい処方箋を得るためにも、ぜひ一読をおすすめします。

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