- 1950年代から始まった中国の対日工作を知りたい
- 台湾断交の当時の様子を知りたい
- これからの日本が心配
本書はそんな人におすすめです。
『日中友好侵略史』を読むきっかけ
私はもうすぐ40代に差し掛かるような年齢ですが、2〜30年前の中国と比べて悪い意味で態度が別の国になったように変わったなぁと感じていました。
特に2012年あたりに日本を抜きGDP世界二位に躍り出てからはあからさまです…。
日本の隣国が脅威になりつつあると感じている時にSNSで紹介されているのを見て、気になったので読んでみることにしました。
すでに知らない間に日本に対して浸透工作が進められており、中国共産党の怨念と日本のバカさかげんにため息が何度も出てしまいました…。
日本にとって重要な事実なので、特に政治家や中国と関わりのある方には必ず読んでいただきたい一冊です。
『日中友好侵略史』の著者 門田 隆将氏とはどんな人?
出典 https://twitter.com/KadotaRyusho
門田 隆将 氏の主な経歴
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。
引用 Amazon
主な著書
- 『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)
- 『オウム死刑囚 魂の遍歴─井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』
- 『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)
- 『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)
- 『甲子園への遺言』(講談社文庫)
- 『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)
- 『疫病2020』
- 『新聞という病』(産経新聞出版)
など多数。
『日中友好侵略史』の目次
始まった「対日工作」
自民党工作のスタート
公明・創価学会への中国工作
権力抗争はこうして始まった
世界の流れが変わった
もう一人のキーマン
「中国」巡って政界大動乱
日華断交は可能なのか
「椎名特使」をめぐる攻防
台北の怒りと混乱
”丸裸”だった日本
始まった「日中友好絶対主義」
世界を驚愕させた人権弾圧
変貌する中国
ハニートラップの凄まじさ
「破壊者」登場の悲劇
不可避だった”米中激突”
「友好」に躍った五十年
『日中友好侵略史』の内容紹介
1950年代からの中国の対日工作は始まっており、野党のみならず自民党にまで対日工作の手が及んでいたとのことです。
中国のやり方にゾッとしつつ、日本の警戒心のなさになんとも情けない気持ちになりながら読みすすめました。
特に今問題になっている話を一部ご紹介します。
中国はピンポイントで人材を獲得する
中国による先端技術奪取の執念は凄まじい。日本企業はこれに対して「商売優先」で危機感もなく協力していくのだろうか。今が歴史の分岐点にもかかわらず、自由や人権を踏み潰す側に加担する日本企業があとを絶たないなら、もはやこれを放置することはできまい。
やがては、悪しき「日中友好絶対主義」が、日本を滅ぼすのだろうか。
今だけ自分だけ良ければの商売優先ではなく、後先考えて中国という国を理解した上で上手に付き合って欲しいものですね。
『中国に感謝せよ』でキレた米国
「道理を正して、世界は中国に感謝すべきなのだ」
2020年3月4日、世界にコロナ禍が波及する中、中国国営の「新華社通信」が世界に配信した記事に国際社会は絶句し、唖然となった。
湖北省・武漢で発生した新型コロナウィルスの発生源である中国が、よりによって世界に対して「我々に感謝すべきだ」と言い放ったのである。
<中国が早く世界に謝罪すべきではないのか、という話がある。なんとばかけたことか。中国は、この新型肺炎に対して、巨大な犠牲を支払い、さらには、甚大な経済的コストを費やして、新型肺炎の”感染ルート”を断ち切ったのである。この肺炎の流行でどの国も中国ほどの犠牲を支払ってはいないのである>
大きな疫病が発生した国は、普通は、まず犠牲になった人々と遺族にお悔やみを伝え、謝罪の言葉を添えるものである。
しかし、中国は違った。彼らは、ひと言のお悔やみや謝罪もないまま、逆に「中国に感謝せよ」と言い放ったのである。
コロナを世界中にばら撒いておいて謝罪もせず、よく『世界は中国に感謝すべき』だなんて言えたものですね笑
隣国のはずなのに、中国と日本は価値観が違いすぎる…
新華社の記事は、ウィルスの発生源が「中国ではない可能性がある」と伝えていた。
<多くの研究成果が、中国ではないほかの国が起源であったと指し示している。現に、アメリカ、イタリア、イランなどの国々では、アジアとの接触がない感染例が見つかっている。中国には、そもそも「社外する理由」などないのである。
今、私たちは道理を正して訴えていこう。米国は中国に謝罪すべきなのだ。世界は、中国に感謝すべきなのだ。中国の多大な犠牲と努力がなかったならば、世界中が、この新型肺炎と戦うための時間的猶予が得られることは決してなかっただろう。
中国の力によって、この新型肺炎は長い時間、拡散をストップすることが可能となったのである。これは、まさに世界を驚かせ、鬼神をも泣かせる中国の偉業というべきなのである>
国際社会はこの時まで、多くの死者が出ている中国に対して謝罪要求を控えていた。生きるか死ぬか、の患者を抱える国に、アクションを起こす事は止めていたのである。
だが、当の中国が、自分たちに「感謝せよ」と言い始めたのだ。しかも、発生源は中国ではなく、自分たちは被害者だと言う主張なのである。
世界は驚愕した。特にアメリカの怒りは、凄まじかった。
怒りを通り越して、もはや呆れますな…笑
中国人に日本が買われ続けている
中国資本によって、日本の水資源が買われ、山林も買収され、そして大都会の一等地やタワーマンションまで中国人に買われる時代が来た。多くの国では、特定の国に土地を買収されることを防ぐため、さまざまな方策を採っている。しかし、日本ではそれができない。
日本で外国外国人によって不動産取得が無制限に行われる原因は、1995年の村山内閣の時に、WTOのGTS条約を制限なしとして締結したからだから、外国人の不動産所得を規制するには、GTエス条約を改正することしかない。 中国はこれを利用して日本の水資源や安全保障上も重要な場所を買いまくったわけです。日本では合法なんですから仕方がありません。
日本の土地や不動産、資源までもが中国人に買われているのは有名な話ですね。
どんな使い方されるかなんてわかったものじゃないし、ましてや対日工作してくるような敵国の国民が勝ってるとなると怖いなと思います。
中国による対日工作の成果
中国のために懸命に働く中国人たちの能力と意欲には、ただ頭が下がる。国交正常化五十年となり、対日工作は想像を絶する成果を挙げた。政権そのものを牛耳り、国会を動かし、中国共産党が日本の政治そのものに直接的に大きな影響を与えているのである。
それと同時に、中国共産党の思惑に踊らされていることに気づこうともせず、いや、それを知りながら、日本を”売り続けている”政治家や官僚、経済人には、もはやいうべき言葉を持たない。
「安倍晋三」という中国への巨大な壁だった政治家を失った日本は今後どうなるのだろうか。日中友好絶対主義の50年を踏まえ、政治家も国民も、覚悟をもって挑まなければ、いずれ日本には、 ウイグルと同じ運命が待っているだろう。
目に余るくらいに親中議員たくさんいますもんね…。
お金かハニートラップにでも引っかかったのかもだけど、日本を中国に売り渡そうとするのは勘弁して欲しいものです。
日本の技術、カネ、ノウハウは、なにもなかった中国を確実に復興させていった。それが深化し、実際に中国が国力をつけてくると、中国の態度が変わった。日本に対する「感謝」は消え、あろうことか日本を「下」に見て、 居丈高な態度が目立つようになった。
その態度は、なにも日本に対してだけではなかった。「日中友好絶対主義」などとは縁もゆかりもない国々に対しても、中国の態度はお世辞にも褒められたものではなかった。
2〜30年前の中国と比べて悪い意味で態度が別の国になったように変わったなぁと感じていましたが、やっぱりそうだよなぁと改めて思いました。
『日中友好侵略史』の内容紹介まとめ
以上、ほんの一部ではありますが本書の内容を紹介させていただきました。
本のタイトルの通り、前半が今までの中国による対日工作や台湾断交の話。後半が今の日本の現状とこれからの話になっています。
これが今の日本の現実だと認めたくないやら情けない気持ちにはなりますが、中国の手口にどうやられたか知るためにも日本人なら歴史を知る意味でも一読してみることをおすすめします。